顔剃りはどこまで肌の負担になるのか問題

顔剃りの肌負担はどれぐらい?やらないほうがいい?お顔の産毛処理問題と肌負担の関係についてエビデンスを元に徹底的に紐解く回。今回はサポートメンバーさまからのリクエスト記事です。
ななな 2024.02.07
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顔の産毛について私たちはどこまで処理をするべきなのか。

肌に摩擦や乾燥等の負荷を与えてはならぬことは承知であるが、お顔をシェービングすることによってスキンケアの馴染みが良くメイクノリもすこぶる良い。また肌がワントーン明るくなるなど、肌の産毛を除去するメリットも何かと多い。

今回はお顔のシェービング、すなわち顔剃りはすべきか、しないべきか。した場合はどこまでが肌負担になるのか、と言う問題について詳しく紐解く。

  • 顔剃りが肌に負担を与えるメカニズム

  • どのぐらいの負担を与えているのかエビデンスを元に解説

  • 顔剃りはしてもいいのか。控えるべきか

肌に摩擦を与える事は肌のバリア機能を壊してさまざまな肌トラブルを引き起こすトリガーに。だから私たちは極力摩擦を避けて暮らしたいが、顔剃りだけは譲れない、と言う方も多し。

以上に基づいて顔剃りはするべきかしないべきか。するなら最低どの頻度ならOKなのか。という難題に答えを出していきたい。

肌に負担を与えバリア機能が壊れるメカニズム

まず初めに、肌に極力負担を与えるなよ、摩擦を与えるなよ、紫外線をモロに浴びるなよ、と美容界隈でうるさく言われている理由について少し解説しておきたい。

バリア機能の仕組み

私たちの肌は、肌内部の潤いを外に逃がさずにぷりっとした肌表面を保ち、さらに外的刺激から保護をする、という素晴らしきシステムがそもそも備わっているのをお忘れなく。そのシステムの正体は、肌である角質細胞そのものを潤している天然保湿因子(NMF)とその潤った角質細胞を更なる潤いで満たしている細胞間脂質(セラミド)、これらを油分で覆って水分蒸発を防いでいる皮脂膜から成り立っているのだ。

このバランスが崩れると、肌の潤いは外部に蒸発し外的刺激がモロに受けやすい状態に。私たちが「バリア機能が低下した」と、体感するシグナルとしては、かゆみ・乾燥・皮むけ・赤み・キメの粗さ、これがさらに進むと、乾燥し過ぎによる皮脂の過剰分泌やそれによって起こるニキビなどの肌トラブル。

バリア機能が崩れる原因は加齢や生活習慣、過度なマッサージなどの摩擦、合わないスキンケアや紫外線など、実にさまざま。よくあるケースが洗顔のし過ぎで、クレンジング+洗顔料にて油分を含んだメイクや汚れだけでなく、バリア機能を担う肌の潤い成分である天然保湿因子やセラミドまでを洗い流してしまっているパターンである。

顔剃りは摩擦により肌のバリア機能を破壊する

ここで言うカミソリというのは、よく見る一枚刃のスティック状のものや、T字のカミソリのことを指す。カミソリは摩擦はもちろん、むき出しの刃で肌表面の毛と一緒に肌そのものである角質層を削り取ってしまうリスクが伴う。角質層を削り取るという事は、すなわち肌の潤いを含んだバリア機能の一部を壊してしまうという事実をお忘れなく。

また、このようなカミソリを使う場合に滑りを良くする為にシェービング専用のクリームやジェルを使用する場合が想像できるが、まさが洗顔料を泡立てたふわふわの泡をのせた状態で顔を剃ってはいないだろうか?カミソリによる摩擦だけでも肌は傷みやすい上、さらに肌の潤い成分を除去しやすい洗顔料をプラスすることで、残酷にも効率よく肌のバリア機能は破断してしまう。

それでは次に、実際に顔の産毛を剃る行為は数値的にどのぐらいの規模で肌にダメージを与えているのか?という核心について迫りたい。

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