進化したはずなのに、前の方が好きだった。

もっと白く、もっときめ細かく、もっと崩れにくく、もっと乾燥しにくく・・・
尽きることなく溢れ出る我が儘とも言える願望を抱える消費者に対し、これでもか。これでいいか。もっとか。と、新たなスペックを積み、より使い心地よく、なるべく価格はそのままで。化粧品メーカーは一つの製品に対し何度もアップデートを掛けながら、私たちの期待をどんどん上塗りし続けていく。なぜならそのままでいては、あっという間に過去の遺作として忘れ去られるからだ。どんどん新しいものが出て、それを100%も理解しないで消費し尽くす大量消費社会。まさに化粧品業界とそれを欲する私たち消費者は、その先端に在る。
だが時に、求めていないもので上塗りされ、個人によっては落胆を誘うアプデが生じる現実もある。
今回取り上げるのは、駄作とは到底言えぬ、むしろ機能を積み上げたグレードアップ。だが、私にとってはベストとは言えぬグレードアップだった。お腹が大して空いていないのに、豪華な食事を並べ立てられたような。おにぎりが食べたいのに、ステーキを出されたような。部屋着を纏い寛ぎたいのに、ドレスを着せられるような。
進化したはずなのに、私の中では出番が減ってしまった。今回は、ある名品のリニューアルについて語る会。
「買わなくていいもの・やらなくていいこと」では、美容情報の取捨選択に役立つリアルな知識を発信中。経験・成分・エビデンスをもとに、ムダな美容習慣を減らし、自分に合うケアを見極めるヒントをお届け。SNSでは語れない情報は、サポートメンバー限定で配信中!