最高!買わないと損、なベストコスメ2025:ベースメイク前編
お化粧品のカテゴリにおいて、個人的に最もときめいているのがベースメイクコスメである。
スキンケアとは違い、塗った瞬間に「好き」か「微妙」か、仕上がり・カバー力・肌との相性を即座に判断できるのがベースメイクの醍醐味ではなかろうか。
今年はそんな「ひと目惚れ」レベルの名品が、数多く登場した年でもあった。
本記事では、そんな「即決のときめき」をくれた、今年最も感動したベースメイクの名品を厳選してご紹介。リニューアルで生まれ変わった実力派から、完全新作の話題アイテムまで、私的ベスコス:ベースメイク編のお届けです。
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パウダー選びの基準が変化したきっかけ
とにかくテカリを抑えたい、メイクが崩れなければそれでいい、とにかくさらさら命である。
――これが、これまでの私のパウダー選びの絶対基準だった。
パウダーに保湿力を求めれば、テカリ防止力やメイク持ちが損なわれるというジレンマ。実際にも、保湿系パウダーで何度も失敗してきた身でもあるため、いつのまにかパウダーに艶や保湿力を求めることが無くなった。というのも、これは私がプチプラ系パウダーばかりを使い倒してきたせいでもある。
今振り返ると、何を重視するかによって、ある程度投資することの意味を知るべきだったんだと思う。求める質・種類が上がるほど、やっぱりデパコスという価格帯に身を委ねた方が、出会える確率はぐっと高まる。
そして今回、さらさら信者だった私がこのパウダーを選んだきっかけは一つ。
テカリを止めるのは必要不可欠だが、年齢とともに目元に細かなシワが気になり始めたのだ。つまりはこれまでの超・マット系パウダーだと、逆に薄い目元部分の潤いまで吸着してしまうのか時間が経つとシワシワに見えてしまうという事態が発生し始めた。さらさらというよりカサカサ?また午後に鏡を見ると肌の疲れをなんとなく感じる?くすんでいるような、活気がないような。
やっぱりさらさらなだけじゃ、ダメかもしれない。
ちょうどその場面に出会したある日の午後、ちょっとなんか直したいわ。顔が疲れすぎている。と、急遽デパコスカウンターに立ち寄り、なんかパサパサしすぎないいいパウダーはないものかとクレドポーに突入。ちょうどパウダーが新しくなるという情報を目にして気になってもいたこともあって。
プードルトランスパラントn M
資生堂
デパコスカウンターにて、やっぱり勧められたのは新作のプードルトランスパラントn M。
メイクはそこまでヨレてないのですこしだけ直しますね〜と、乳液でさらりと拭われUVを薄く塗ってもらい、そしてクッションファンデも申し訳程度に重ねられ、肝心の粉もついてるかどうかわからないほどの圧で細かく細かく丁寧すぎるほどに塗ってくれる。もっとしっかりつけなくていいの?と思いながらも、手渡された手鏡を見ればもう激然。くすんで目元がシュワシュワしていた己の肌が、息を吹き返したようにピチピチと発光しているではないか。
付けたては思ったより艶が抑えめのセミマット感、私好みのさらさら具合はきちんと残しつつ、でも粉っぽさが全く感じられないほどなめらか。肌トーンは透明感がしっかり出てくすみが飛んでくれる。さらに時間が経つといい塩梅で徐々に艶が出始める。でも決してテカリではない。
光をまとうような透明感は、処方に理由がある
資生堂
まあ、この一瞬の出来事にかなり感動した私は、すぐさまパウダーを即決した。色に関しては、ラベンダーがかったライトカラーをゴリ押しされたので即決定。肌トーンが暗い方はベージュでもいいが、そうでない限りライト推し。ベージュがね、私の肌にはやや暗めだった。
また、このフェイスパウダーが他に比べ、一体なぜこんなにもテカリの防止具合と保湿具合が絶妙なのか。何がそうさせているのか。それは「メイクアップとスキンケアの融合」というコンセプトを体現した多機能な成分設計にある。