かえって肌負担?な、スキンケアパウダー特集

スキンケアパウダーについてもの申したい、といつも思っている。スキンケアパウダーと普通のフェイスパウダーとの境界線が曖昧過ぎて正直、スキンケアパウダーと謳っている割には大してスキンケア効果の見込めないもの、逆に肌負担を与えそうなものも多く存在する。というか逆に殆どがそれで占めているから問題だと思っている。今回は、そんなスキンケアパウダーについて一石を投じる回。
ななな 2024.01.24
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スキンケアパウダー、と検索すると必ず検索窓に表示される「スキンケアパウダー 肌に悪い」というワード。

フェイスパウダーを付けたまま寝る、という習慣は未だ私たちには物珍しく奇習であると囚われる事も。だからメリットよりもデメリットに注力しがち。

毛穴に詰まることは無いのか、そもそも何が良いのか、化粧時に付けるパウダーと何が違うのか。今回は、様々なスキンケアパウダーについての疑問を紐解き、正しいスキンケアパウダーの選び方や選ぶべきではない具体的なアイテムについて共有したい。

  • スキンケアパウダーってそもそも何

  • スキンケアパウダーはどう選ぶべきか

  • 肌に悪い?スキンケアパウダーの問題点

  • 買わなくていいスキンケアパウダー特集

  • レア、プチプラで唯一買ってもいいパウダー

  • 自分が現在愛用しているスキンケアパウダー

スキンケアパウダー選びにお困り・または未だ信用できずにいる私たちへ捧ぐ。

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スキンケアパウダーってそもそも何

その名の通り、スキンケアパウダーとはスキンケア効果の見込めるフェイスパウダーの事を指す。巷ではナイトパウダーと呼ぶことも。

夜のスキンケアの最後に、または日中の軽いメイク代わりなど比較的シーンを選ばずに使えるのがスキンケアパウダーの魅力。付けたまま寝ることが出来、石鹸やお湯などでクレンジングを使わずともするりと落ちるという肌負担の少なさも特徴の一つ。スキンケア後のベタ付きを抑える目的や、またスキンケア後のドライヤーで髪が張り付くのを防ぐ目的、旅行先などでお風呂上りにすっぴん状態を避けるための慰めとして。何かと一つ持っておくと出番が多いのがスキンケアパウダー。よって私自身もスキンケアパウダーと言うカテゴリに手を出してから生活のQOLが見事に上がった。今は手放せないアイテムでもある。

スキンケアパウダーはどう選ぶ?

いざ、スキンケアパウダーを使ってみたい!と思い立ち、ドラッグストアに飛び込んだとして、様々なメーカーが様々な価格や謳い文句のスキンケアパウダーを出しており、正直どれが良いかなかなか選びにくいのが現実。そこでまずは、心配しない為の選ぶべきポイントについて把握してほしい。

目玉となる有効成分が配合されているかどうか

まず重きを置きたいのが、スキンケア効果を見込める何かしらの有効成分が配合されているかどうか。例えば、美白ケアや肌荒れ防止効果を持つトラネキサム酸や4MSK、単純に肌荒れ防止効果のあるグリチルレチン酸ステアリルやビタミンC成分など。自身の目的に沿った効果が期待できる目玉成分が含まれているものを選ぶというのが一つ目。

補足ではあるが、こういった有効成分が成分表の冒頭に別枠で記載されているものは医薬部外品(厚生労働省が許可した効果・効能に有効な成分が一定の濃度で配合されている化粧品のこと)と言うカテゴリに分類されている。

一般的には化粧品 < 医薬部外品 < 医薬品といった並びで化粧品よりも医薬部外品の方を崇める傾向にはあるがこれには穴がある。医薬部外品は化粧品に使える有効成分の種類や濃度・組み合わせの条件がかなり厳しく自由度が低いというのがデメリットで、逆に医薬部外品でない化粧品の方が有効成分の濃度が高かったり新しい成分が搭載されている場合も多くあり、結果的には化粧品の方が実は効果が高いのでは、というバターンも少なくはない。特にデパコスブランドなどの海外製品がこれに当たる。スキンケアアイテム選びにおいては医薬部外品だから効果が高い、と決めつけるのは早い。

が、スキンケアパウダーに関しては、化粧水や美容液などのスキンケアアイテムに比べてスキンケア効果はあくまで補助的。よって化粧品であるスキンケアパウダーの方が医薬部外品よりも優れているかも、という思惑は無駄になることが多いので、ここは深読みせずに単純に医薬部外品選んだ方が狙った効果が得られやすい、という見解からスキンケアパウダーに関しては個人的に医薬部外品派。

毛穴を詰まらせないかどうかがカギ

これが一番の肝で、肌負担が少なく毛穴に詰まりにくいもの=石鹸やお湯のみで落ちるかどうかがポイント。特に毛穴が詰まりやすい人は「酸化亜鉛」と言う成分が入っていないものを選ぶのがおすすめ。

なぜ酸化亜鉛がスキンケアやベースアイテムに配合されているのかというと、皮脂を固化してさらさらにする特徴を持つことから。私たちの皮脂は、トリグリセリド・ワックスエステル・スクワレン・遊離脂肪酸・コレステロール・コレステロールエステルといった内容で構成されており、酸化亜鉛はこの中の遊離脂肪酸と反応することにより亜鉛イオンを生じる為に収れん作用を発揮。つまり、毛穴内部の皮脂の一部が固化することで引き締まり、皮脂の分泌を抑えるというのが酸化亜鉛の特性。テカりにくくずっとさらさら、というメリットはあるもののしっかりオフしないと毛穴内部に固化した皮脂が詰まり角栓化しやすいというデメリットも。また油分を含んだこの固まりは水ベースの拭き取りクレンジングや洗顔料等では到底落ちない。オイルクレンジングでしっかり毛穴の奥にオイルを行き渡らせてオフすることが必要になる。

肌に悪い?スキンケアパウダーの問題点

肌に悪いと書かれている唯一の要因が、付けたまま寝て朝に石鹸オフが可能、と記載されているにも関わらず、実は落ちていなくて毛穴に詰まったまま残ってしまうという事実。

これにより、結果的に毛穴詰まりやニキビの原因になるという事例も少なくはなく、肌に良いと思っていたスキンケアパウダーが肌に悪さをしているという本末転倒な事態が起きやすい。

また、石鹸オフ以前に「洗顔不要」と謳っているメーカーも存在しいつの洗顔を指すのかは分からないが、仮にスキンケアパウダーを付けたまま寝たとして皮脂をたっぷりと含んだ粉類を肌に乗せたまま洗顔をせずにメイクをするのはかなり微妙。その理由は、皮脂は酸化すると過酸化脂質と言う物質に変化し活性酸素と言う物質を発生させニキビやくすみ・色素沈着など肌トラブルの原因になりかねない。ある研究でも皮脂を構成する成分の一つであリノール酸に紫外線を照射し、あえて過酸化脂質を多量発生させ健康な人の上腕内側に24時間ほど付着させたところ強い炎症症状と色素沈着が起こったという実験が存在する()。この実験ではあえてリノール酸のみに焦点を当ているため、リノール酸の他トリグリセリド・ワックスエステルなど様々な内容で構成された私たちの皮脂において日常的この実験と同じ事態が起こり得るかどうかという点は不足しているが、メカニズム的に起こり得ないという事は無い。

よって肌の上に皮脂と混ざった状態の粉ものを洗い流さずに仮に次の風呂まで残した状態で外を歩くというのはリスクでしかない。ので洗顔不要表示は悪意があると勝手に憤慨している。

買わなくてもいいスキンケアパウダー特集

そしてその憤慨パウダーを含めた買わなくてもいいと個人的に判断を下したスキンケア(?)パウダーについて以下に紹介する。

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