【質問】乾燥さんのオイルミストってどう？＆beのスキンケアは何が良い？おすすめは？

乾燥が気になる今時期、メイクキープ力だけでなく「保湿効果」をも叶えるアイテムが注目されている。最近発売した「乾燥さんのオイルミスト」は、成分内容を見てもらうと分かるが、数種類ものセラミドやアミノ酸に抗炎症成分であるアラントインなど、豊富かつスキンケア並みの保湿成分のラインナップに驚愕する。

また、美容感度の高い人々に愛されている＆be。メイクアップアーティスト監修ということからベースメイクに関しては話題に上ることが多いが、スキンケアについてはやや影が薄め。だが今回、実はスキンケア部門にも注目すべき製品があることに気づいた。

今回はスレッド機能サポートメンバー様からリクエスト頂いた内容に基づき、

• 乾燥さんのオイルミストってどう？

• KOSE メイク キープ ミスト EX + モイスト TEAとの比較

• オフィスでの乾燥対策＆ベースメイク直しのステップ

• ＆beのスキンケアは何が良い？

以上の流れでお届けします。ぜひ最後までお読みいただき、コスメ選びのヒントとなれば幸いです。

買わなくていいもの。やらなくていいものでは、おすすめ！ばかりで溢れかえる美容情報の中で日々、取捨選択に手を焼く私たちが自分のお肌に本当に必要もの・不必要なものを棲み分け最終的に自分のお肌に合った化粧品に辿り着けるよう、自身の経験と成分知識を元に、逆に買わなくていいもの。やらなくていいこと・に焦点を当てた記事をお届けしています。

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乾燥さんのオイルミストは、発売前から自身も気になっていたアイテムであり最近購入し何度か使用を重ねている最中である。使用感や成分内容に基づき、乾燥さんのオイルミストの特徴を以下にまとめる。

• 保湿力について：「乾燥さん」のオイルミストは他ブランドのメイクキープミストに比べ、セラミドやシロキクラゲ多糖体など、肌のバリアを強化する保湿成分を豊富・かつスキンケア並みに含んでいるのが珍しい。乾燥肌に特化した高い保湿効果が期待できる。

• メイクキープ力について：保湿効果を付与しながらも、ベース成分にシリコーン系成分（例：ジメチコン、トリメチルシロキシケイ酸）を含むことで、肌に均一なフィルムを形成しメイク崩れを防ぐ効果もちゃんとあり。

• ゆらぎ肌への配慮：肌荒れ防止成分であるアラントインや、ビタミンE由来で肌荒れ予防効果や保湿効果などを兼ねたトコフェリルリン酸Naやトコフェロールを配合し、肌のコンディションが低下しやすいゆらぎ肌にも使いやすい設計に。

以上の点から、乾燥肌の為の保湿ミストという役割のみならずメイクキープ力も付与している点で乾燥によるメイク崩れを起こしやすい肌質に最適なアイテム。ただ、乾燥ではなく皮脂の分泌量が高い為のメイク崩れに対してはややキープ力が弱め。

以前の記事でも既述したように「メイク崩れを防ぐ」目的を重要視するならばKOSEの右に出る者はいない。

KOSEの処方は、 揮発性に優れるシリコーンオイルのシクロペンタシロキサンとエタノールの組み合わせにより、揮発性を高めつつ、その後の成分を肌にしっかり密着させる設計になっている。さらに、注目すべき目玉成分は（ジメチコン／ビニルトリメチルシロキシケイ酸）クロスポリマー、柔軟で滑らかな皮膜を形成することで汗や皮脂による崩れだけでなく、こすれや表情の動き、時間経過によるテカリも防ぎ、メイクを多方向から長時間美しくキープするのに長ける。

秋冬限定で登場しているモイストverもこれと同じ処方を保ちつつ、加水分解ヒアルロン酸やコラーゲンなど保湿効果も高める設計となっている。だが、その保湿力は乾燥さん程では無く、乾燥さんと比べるととても弱い。選び方のポイントとしては、

• 保湿を重視する方: 紛れもなく「乾燥さんのオイルミスト」がおすすめ。乾燥肌や敏感肌をケアしながら、あわよくばメイク持ちも良くできれば・・・という人に最適

• 耐久性を重視する方: KOSE一択。特に汗や皮脂に強く、高湿度や運動時でもメイクを崩したくない方に向いている。だがエタノール配合であるため敏感肌や乾燥をしっかり防ぎたい人には乾燥さんの方がベター

保湿を重視するか。耐久性を重視するか。個人的には乾燥肌寄りであり、皮脂によるメイク崩れは特にこの時期それ程気にならない為、両方試した上で乾燥さんを使用している。だが、夏場やメイクキープを重視する場面ではKOSEの出番の方が圧倒的に多くなる。肌質・目的で選ぶのもアリだが、季節に応じて使い分けるのもアリ。

• メイク直しの前に肌をリセット：長時間の空調で乾燥している場合、肌に粉っぽさやかさつきが出やすい。まずオイルミストや保湿ミストを顔全体に吹きかけて、優しくティッシュオフする。このとき、ティッシュで押さえすぎず、自然に余分な油分や水分を吸わせるのがポイント

• 部分的な保湿：特に乾燥が気になる箇所（目元やほうれい線周り）に手持ちの少量の乳液や美容液を指でなじませる

• ファンデーションの調整：崩れた部分をスポンジ取り除き整えた後、UV効果のあるクッションファンデーションで軽くカバーする。薄づきで、保湿効果の高いものがおすすめ

• 仕上げ：プレストパウダーで軽く抑える。またメイク後にも、乾燥対策としてオイルミストを吹きかけるとツヤ感が出て自然な仕上がりになります。

乾燥でパサつき、崩れたメイクにはスキンケアアイテムで一部保湿を施してから崩れた部分をスポンジで除去。その上から保湿力のあるクッションファンデを薄く重ね、プレストパウダーをスポンジに取り軽く抑える、という方法が個人的に試した中で一番綺麗かつ自然に補正できる。

ノーファンデの場合は、使用している下地をスポンジに馴染ませて軽く抑えるという方法がベスト。今のところ、ファンデを使用している時のお直しとしては、NARSのナチュラルラディアント　ロングウェア　クッションファンデーションにNARSのリフ粉の組み合わせが一番綺麗に補正できると確信している。

＆beといえば、コンシーラーや化粧下地などの「ベースメイク」アイテムで高い人気を誇り、多くの注目を集めているブランドである。しかし、その一方でスキンケア部門はベースメイク部門に比べると目立った存在感を示しておらず、その影は薄い。

人気メイクアップアーティストがプロデュースしていることもあり、「＆be＝メイクアップ」というイメージが強い為、スキンケアを選ぶ際には資生堂やKOSEなどのスキンケア研究に関する歴史の深い大手ブランドを選ぶほうが無難だという意識が働きやすいのではないだろうか。餅は餅屋と言うこともあり、実際に自身も恥ずかしながらこれまで＆beのスキンケアにはあまり注目してこなかった。

しかしながら、今回のご質問をきっかけに、Web上で＆beのスキンケアアイテムを見渡したところ、ベースメイクだけでなくスキンケア部門にも注目すべき製品があることに気づいた。これまでの印象を見直し、ブランドとしての魅力を再評価する価値があると感じている。