個人的に全くバズらなかったバズコスメ:クレンジング編
クレンジングは一歩間違えれば肌のバリア機能を崩壊させ一気に砂漠肌へと加速させるリスクのある失敗しやすいアイテムでもある。
本題に入る前に、まずクレンジングが肌に与える恩恵と負担について紐解きたい。恩恵は汚れやメイクをすみずみまで洗い流すこと、負担は肌の潤い成分まで洗い流してしまうこと。
クレンジングのメカニズムは水や洗顔料では落とすことの出来ない油分を含んだ汚れやメイクをオイル成分で浮き上がらせる→水と馴染ませる(乳化)→水で洗い流しやすくする、といった流れ。だからクレンジングオイルを、つまり油を顔に塗っているのにお湯で流すとぬるつくことなくスッキリベタつかないという摩訶不思議な洗い上りを可能にしているのは界面活性剤が一躍を買っている。
クレンジングがメイクや皮脂汚れだけを肌の上から一掃してくれればよいのだが、肌に留まるべきである潤い成分セラミドや天然保湿因子なんかも綺麗に流されてしまうという事態が後を絶たず、保湿を重ねても肌が潤わない原因がクレンジングであるケースも多い。
なぜならば私たちの肌の上に存在する潤い成分は油分と水分の層が交互に折り重なって肌内部の潤いを維持しているような構造になっているから。だから油分を含んだメイクや汚れと一緒に、この潤いヴェールである油分を含んだラメラ構造が洗い流されてしまうことで、肌内部の潤いは蒸発しやすく、外的刺激を受けやすいいわゆるバリア機能が低下した状態に陥りやすい。
出典:http://revisis.jp/lamellar/
このような由々しき事態が起きていることを知らぬ私たちは、乾燥するから化粧水しなくちゃ、パックしなくちゃ、保湿導入液買わなくちゃ、と足し算に徹するがそもそもそれは穴の開いたバケツに水を汲み続けるのと同じ行為。
乾きやすい私たちが何よりもすべきことはクレンジングの見直しである。今回紹介するのはバズってるけど個人的にバズらなかったアイテムシリーズ。
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SNSでバズったあるクレンジングについてのご紹介
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クレンジングについて知って置くべき知識
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そんなに良くなかった事象と理由についての紐解き
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合わない肌質・合うかもしれない肌質
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個人的に買わなくてもいい理由
今回は、やたらと高評価でバズっているクレンジングアイテムに焦点を当てて、その使用感や効果などについて深堀していきたい。結論は「微妙」ではあるが。
皆が良い(?)と言うものが自分にマッチするとは限らず。バズっているもの=めちゃくちゃいいもの、と思うのは致し仕方のないこと。結果的に良きものもあれば微妙なものも。
今回の記事は、つい、「毛穴すっきり」と記載されたクレンジングに手を伸ばしてしまう私たちに向けて綴る。