UV乳液の徹底比較|ベストな1本の選び方

いつも勉強させていただいております。 エビデンスベースドなご発信、本当にありがとうございます。 以下、長文で恐縮ですが何点かリクエストさせていたたきます。 ☆テーマリクエスト ・UV乳液系(乳液を含む、UVカット効果付きのスキンケアアイテム全般) の商品比較を、プチプラ中心にお願いしたいです。以前の日焼け止めやクレンジングミルクの比較記事がとても参考になったので、あのようなものをまたお願いします。
いつも参考にさせてもらってます。 化粧水の後、日焼け止め乳液を塗ることについて時短にもなりいいと思うのですが、酸化亜鉛フリーのものが少ないと思うのですがいかがですか?私が見逃しているだけでしょうか? 無印、FAS ザ ブラック デイ クリーム、なめらか本舗スキンケアUV 他にも候補がありましたら知りたいです。
朝のUV乳液は“守る”と“うるおす”の二刀流。 けれど現実は、重い・白浮き・乾燥――バランスの悪さが悩みどころ。乳液UVと記載されているが、実際にはミルク状なだけであって乳液と同様の効果を果たしていないアイテムも数多い。
特に酸化亜鉛フリーとなると選択肢も激減。そこで本稿では、口コミ・成分・話題性から個人的に気になったUV乳液6品を「保湿力」「UV防御力」「仕上がり」の3軸でスッキリ比較。 “朝の一滴で肌を整えつつ紫外線をブロックする”ベストバランスを探っていく。
買わなくていいもの。やらなくていいものでは、おすすめ!ばかりで溢れかえる美容情報の中で日々、取捨選択に手を焼く私たちが自分のお肌に本当に必要もの・不必要なものを棲み分け最終的に自分のお肌に合った化粧品に辿り着けるよう、自身の経験と成分知識を元に、逆に買わなくていいもの。やらなくていいこと・に焦点を当てた記事をお届けしています。
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前提:乳液UVの難しさ

まず、最初に言っておきたいのが、乳液状UVは、水と油をゆるく抱え込む不安定なエマルジョンであるということ。つまり、水と油がふわっと混ざっただけの“ゆるいクリーム”で、とても壊れやすい作りになっている。ゆえに粘度を保つためカルボマー、アクリレーツコポリマーなどの増粘剤を多用しやすく(1)、配合が複雑になるほどモロモロ(カス)の発生リスクが跳ね上がる。
モロモロが出る根本原因は、日焼け止めに含まれる散乱剤の粉体と増粘剤が“乾燥+摩擦”で同時に崩れるという点にある。散乱剤を抱えたジェル状の膜が、乾いて縮んだあとにこすられると、割れてバラバラに。 そのとき粉ごとポロッと剝がれるので、これが白いカス=モロモロとなって肌の上に現れる。

さらに酸化亜鉛を抜いたノンケミカル処方は、紫外線防御を酸化チタンだけに頼らざるを得ない。十分なSPF/PAを確保するためには粉体量を増やすしかなく、膜は厚く重くなり、伸びの悪さとモロモロ発生リスクを同時に招く。一方、酸化亜鉛は少量でも高いUV効果を発揮するため(2)、そもそも不安定な乳液エマルジョンでは“入れざるを得ない”成分といえる。結果として、現時点では乳液タイプで酸化亜鉛フリー製品は極端に少なく、とくにプチプラでは選択肢がほぼ消える。
軽さ・伸び・高UV防御の三拍子を狙うなら、適量の酸化亜鉛を配合したプチプラ帯が最もコスパ良好。逆に酸化亜鉛フリーにこだわる場合は、粉体量を抑える処方技術が必要なため、ハイプライス帯を選んだほうが失敗が少ない──これが現実的な指針だ。
実例で見る!6製品の乳液UV比較
紫外線対策は毎日の“仕込み”が命──でも「軽さ」「利便性」に惹かれて乳液タイプを選ぶと、モロモロや白浮きで失敗しがち。そこで今回は、ドラッグストアからデパコスまで人気6製品を徹底検証。“自分史上ベスト”の1本を選ぶ為の判断材料になれば嬉しい。