糖化ってなんなん?スキンケアでできる糖化対策

肌の柔軟性を奪い、透明感を散らして黄色くくすませるという、厄介なメカニズム。
先週は、この老化を加速させる「糖化問題」の基本メカニズムについて取り上げた。そして何より重要なのは、「まずは生活習慣の見直しから」ということ。ここがクリアになっていなければ、どれだけ高級デパコス美容液に課金しても、クリニックで肌管理をしても、糖化による肌劣化から逃れることはできない。
今回は、できることはすべてやった・生活習慣も改善済み、という方のためにスキンケアを使った糖化対策について。
一般的な「美白」や「シワ改善」を謳うエイジングケアコスメと、糖化対策コスメは似て非なるもの。単なるシミ・シワのケアにとどまらず、「糖化」という根本問題にアプローチする名品アイテムを厳選して紹介していく。
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スキンケアで挑む「糖化対策」の3つのアプローチ

先週お話しした通り、糖化とは言わば「体内で起きるホットケーキ現象」だ。
体内の余分な糖とタンパク質が結びつき、体温で温められることで、あのホットケーキの焦げの部分となるAGEs(終末糖化産物)が生まれることで、肌は黄色くくすみ、ハリや弾力を失っていく。
では、この「肌内部で進行するホットケーキ化」に対して、スキンケアは何ができるのだろうか。もちろん化粧品だけですべての糖化を止められるわけではない。しかし近年の皮膚科学では、糖化が進むメカニズムが少しずつ解明され、それぞれの段階に着目したスキンケアが次々と開発されている。
現在の糖化ケアは、大きく分けると「発生を抑える」「進行を抑える」「蓄積したダメージにアプローチする」という3つの考え方に分類できる。
① 「結びつき」を初期段階でブロックする(発生抑制)
最初のアプローチは、糖とタンパク質が結びつく最初の反応をできるだけ抑えること。
糖化反応が始まらなければ、その先でAGEsが作られる量も少なくなる。そのため、糖化のスタート地点にブレーキをかけようという考え方である。
いわば、火が燃え広がる前に火種を小さくしておくようなアプローチ。
② 「酸化」による悪化にブレーキをかける(カルボニル化の抑制)
糖とタンパク質が結びついた後も、糖化反応は終わらない。
その後、酸化ストレスなどの影響を受けることで、反応性の高いカルボニル化合物が生まれ、糖化反応はさらに加速していく。この「カルボニル化」は、AGEsの生成を後押しする重要なプロセスとして近年注目されている。
そこで、このカルボニル化を抑え、糖化ダメージが深刻化するのを防ごうというのが2つ目のアプローチだ。いわば、小さな火種が大きな炎へ燃え広がるのを食い止めるような役割。
③ 蓄積したダメージの「排出」をサポートする(代謝促進)
そして近年、最も研究が進んでいるのがこの第三のアプローチだ。
以前は「一度できたAGEsは取り除けない」と考えられていた。しかし現在では、真皮や角層に蓄積したAGEsそのものや、糖化によって乱れたターンオーバーに着目した研究が進み、糖化ケアは新たな段階へと進化している。
単に「糖化を防ぐ」だけでなく、蓄積した糖化ダメージへアプローチするという発想が生まれたことで、糖化研究はここ10数年で大きく前進した。つまり現在の糖化ケアは、
① 作らせない
② 悪化させない
③ 蓄積した糖化ダメージにアプローチする
という3段階で考えられるようになってきた。
このあと紹介する製品も、それぞれ異なるアプローチで糖化研究を進めており、どこに着目して開発されたのかを知ることで、その製品ならではの強みが見えてくる。