“意味があるようで意味がない”UVアイテム

実は塗ったつもり、になっているだけで実際はその効果が不十分なUVアイテムの落とし穴について綴る回。
ななな 2025.05.07
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「日焼け止めは毎日塗ってるはず・さらに塗り直しているはずなのに、なぜか焼けた気がする」 「塗り直しているが、ちゃんとUV効果を発揮できているのか不安」

このような疑問が、紫外線が気になり始める今の季節になると必ず浮上してくる。皮膚科学の世界では、「日焼け止めは朝に一度塗っただけでは不十分であり、数時間おきに塗り直すことで紫外線対策が確実になる」とされている。

しかし、その正論は、現実のライフスタイルとかけ離れているように思える。朝きれいに仕上げたメイクの上にさらに日焼け止めを重ねるのは、事実上、化粧を崩すことを受け入れるという意味にほかならない。

毎年この季節になると、この“塗り直し問題”は再燃するが、いまだ明確な答えは出ていない。私たちは今年もなお、その疑問の渦中に漂っている。

その状況の中で、各コスメブランドは「手軽に、メイクを崩さず使える」といった塗り直し用アイテムを続々と市場に投入している。あたかもそれが“解決策”であるかのように。しかしながら、それらの多くは単に「塗った気になる」だけで、実際の効果に対する不安を完全に拭い去るものではない。

今週は、「実は意味がないUVアイテム」を。そして来週は、「2025年版・日焼け止めの塗り直し問題をどうする」というテーマで、私たちに最適な方法を見出すためのUV特集としたい。

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