自分に褒美を。私的ベスコス上半期TOP10【後編】

2025年ベスコス上半期。後編。
ななな 2025.06.11
サポートメンバー限定

先週ご紹介したスキンケアの“私的ベスコス5選”を引き続き、今回ご紹介するのが個人的に最も重視しているカテゴリであるベースメイク。 日々の肌づくりにおいて、スキンケアの延長線上にあるベースメイクは、肌の質感や印象を大きく左右する存在。とくに今年は、仕上がりだけでなく“使い心地”や“ストレスフリーな設計”に惹かれることが多かった。

肌の調子や季節、そして年齢によって変わるベースメイクの“ちょうどいい”は、その時々で微妙に変化する。ここ数年は「薄膜」「素肌感」「ツヤ仕上げ」などのキーワードが定番化しているが、2025年の上半期に出会った新作たちは、悩みをさりげなくカバーしつつも厚塗り感ゼロの処方がさらに洗練されている印象だ。

今回はそんな視点から、実際に使って“これはリピ確”と感じたベースメイクの私的ベスト5選をご紹介。今の肌と、これからの季節にしっくりなじむ名品たちが揃ったので、アップデートのヒントになれば嬉しい。

***

買わなくていいもの。やらなくていいものでは、おすすめ!ばかりで溢れかえる美容情報の中で日々、取捨選択に手を焼く私たちが自分のお肌に本当に必要もの・不必要なものを棲み分け最終的に自分のお肌に合った化粧品に辿り着けるよう、自身の経験と成分知識を元に、逆に買わなくていいもの。やらなくていいこと・に焦点を当てた記事をお届けしています。

SNSよりもクローズドな空間だからこそお伝えできるリアルな情報を受け取るにはぜひサポートメンバー登録をご検討ください!

***
クレ・ド・ポー ボーテ プードルトランスパラントn M

クレ・ド・ポー ボーテ プードルトランスパラントn M

たかがパウダー、されどパウダー。 皮脂やテカリさえある程度抑えられて、さらさらの状態をキープできれば十分──そう思っていた私の想像を大きく超えてきたのが、今年リニューアルされた クレ・ド・ポー ボーテ「プードルトランスパラントn M」 であった。

肌表面を“塗り替える”のではなく、“磨き上げる”発想。単に皮脂くずれやテカリを防ぐだけでなく、肌そのものがキメ細かく整ったように見える仕上がりが、このアイテムの一番の魅力である。

出会いのきっかけはコスメカウンター。気になっていたアイテムであった為、ネット通販で購入しようと思っていた矢先の外出先での午後のことだった。 歩き回った末に、朝塗ったはずのメイクはどこかに消え、鏡に映る肌は乾ききって萎んだような印象に。とりあえず直さねばと思い、ふと「そういえばクレ・ド・ポーの新パウダーが発売されたはず」と思い出し、百貨店に立ち寄った。

実際に試してみると、想像以上の仕上がり。何度か重ねてもらっただけでくすみが晴れ、肌がふっと息を吹き返すようだった。自然な艶が出るのに、さらっとしていてテカリはきちんと抑えられている──まさに、“求めていた仕上がり”がそこにあった。

その裏付けとなるのが、マットすぎず、ツヤにも寄らない“知的なソフトマット”を実現する絶妙な成分設計である。ベース成分には、皮脂吸着力に優れるシリカを主軸としつつ、保湿性と肌なじみに優れたアミノ酸系パウダー、ラウロイルリシンやジラウロイルグルタミン酸リシンNaをバランスよく配合

まさにクレ・ド・ポーが提唱する「肌の知性」理論に基づき、時間の経過とともに粉浮きや粉っぽさが現れることなく、むしろ肌の水分や皮脂と調和してしっとりと馴染んでいく使用感。その結果、表情の動きによっても粉浮きせず、時間が経つほどに肌と一体化していく仕上がりは、もはや“第二の肌”と呼びたくなるほどの自然さを宿す。

加えて見逃せないのが、意外であろうが価格設定の良心さ。 24g入りで13,200円(税込)。一見高価に感じるが、百貨店ブランドの中ではむしろ“意外と手が届く”価格であり、この仕上がりと容量を考えれば十分に納得のいく内容である。

パウダーに一万円も勿体無い、という葛藤が見当違いであることがわかればもう、迷う理由はない。肌に「仕上げ」を与えるのではなく、「格」を宿す。 それがプードルトランスパラントn Mの評価すべき最大のポイントである。

この記事はサポートメンバー限定です

続きは、4449文字あります。

下記からメールアドレスを入力し、サポートメンバー登録することで読むことができます

登録する

すでに登録された方はこちら

サポートメンバー限定
自分に褒美を。私的ベスコス上半期TOP10【前編】
サポートメンバー限定
ミルククレンジング徹底比較|ベストな1本の選び方(2)
読者限定
ミルククレンジング徹底比較|ベストな1本の選び方(1)
サポートメンバー限定
“これひとつでOK”の落とし穴。多機能コスメのリアルな結末
サポートメンバー限定
2025年日焼け止めの塗り直し問題どうする?
サポートメンバー限定
“意味があるようで意味がない”UVアイテム
読者限定
話題・アゼライン酸15%美容液の真実…結局どう?
サポートメンバー限定
かえって刺激?美白コスメの見えない落とし穴(2)