買う前にチェック!2025新作UV、本当に選ぶべきはどれ?:プチプラ編(2)

新作UVのプチプラ編8選をランキング形式で発表。後編ver。
ななな 2025.03.20
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前回では、2025年の春夏新作プチプラUVを成分や処方、使用感を徹底比較してきたが、今回はその後半戦。各アイテムを改めて評価し、最終ランキングを決定する。

すでに紹介した製品はどれも優秀だったが、本当に選ぶべき1本はどれか? 「使い心地が良くても、UV防御力はどうなのか」「カバー力があるが、石鹸で落ちるタイプであるか」など、細かい視点で本当に自分に合うUVを見極めるためのチェックポイントを整理し、選び方の基準についても解説しています。後半も引き続き、無駄な買い物を避け、自分にとって本当に必要な1本を見極めるためのガイドとして活用してほしい。

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買わなくていいもの。やらなくていいものでは、おすすめ!ばかりで溢れかえる美容情報の中で日々、取捨選択に手を焼く私たちが自分のお肌に本当に必要もの・不必要なものを棲み分け最終的に自分のお肌に合った化粧品に辿り着けるよう、自身の経験と成分知識を元に、逆に買わなくていいもの。やらなくていいこと・に焦点を当てた記事をお届けしています。

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4位

BCL

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BCL

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スキンケア発想のコスメを展開するBCLが手がける「乾燥さん」シリーズに、SPF50+の高い紫外線防御効果を持つ日焼け止めがついに加わった。UV効果が高い程、肌負担が大きいのでは?といったニーズに応えるべく、本製品は肌のバリア機能をサポートしながらうるおいを持続させる処方を採用。

とはいっても、パッケージや説明を見ても特段、目新しい機能性は無さそうで、単に保湿力が高いだけだろうと正直あまり期待はしていなかった。保湿力の高い乾燥肌向けの日焼け止めなんてその辺にゴロゴロ存在していると。だが、想像を超えた使い心地の良さと使用感に圧巻、後に詳細を綴るがこれは期待して欲しい。まず基本的なスペックは以下の通り。

  • 50gー¥1,650

  • SPF50+・PA++++

  • 無香料

  • エタノールフリー

  • 酸化亜鉛フリー

  • 石けんオフOK(単品使用の場合)

 UVカット成分の特徴

本製品は散乱剤を一切使用せず、紫外線吸収剤を主体とした処方であり、SPF50+・PA++++の高い紫外線防御力を誇る。UVBおよびUVAの両方に対し、複数の吸収剤を適切に組み合わせることで、そこそこ高い防御効果を発揮する設計。

UVBカット成分としては、「ホモサレート」「オクトクリレン」「サリチル酸エチルヘキシル」を配合。特に、ホモサレートはUVB吸収力に優れ、オクトクリレンは光安定性を向上させる役割を担う。サリチル酸エチルヘキシルは軽いテクスチャーを保ちつつ、高いUVBカット力を発揮するため、実用性が高い成分。

一方、UVAカット成分としては、「t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン(アボベンゾン)」を配合。アボベンゾンはUVAの広範囲(特にロングUVA)を強力に吸収し、光老化の原因となる紫外線ダメージを効果的に防ぐ。しかし、単体では光安定性が低く、劣化しやすいため、オクトクリレンと併用することで安定性を向上させる工夫が施されている。

本製品では紫外線散乱剤(酸化チタン・酸化亜鉛)は使用せず、紫外線吸収剤のみで構成。これにより、白浮きを防ぎ、肌なじみの良い仕上がりを実現

美容成分・スキンケア効果の特徴

また、紫外線防御だけでなく、特に保湿・バリア機能強化に注力した処方であるといえる。

特筆すべきはバリア機能強化成分のラインナップの多さ。乾燥肌・敏感肌は、肌の潤いを保持し外的刺激から肌を保護する「バリア機能」が損なわれがち。そこで肌に元々含まれるバリア機能成分に近いヒト型セラミド「セラミドAG・AP・EOP・NG・NP」を満遍なく配合し、肌の水分蒸発を防ぎながら外的刺激から守る設計というのが一つ。さらに、角質層の潤い成分である天然保湿因子を構成する、「PCA・PCA-Na」「アミノ酸成分」を配合することで、角質層に潤いを付与。まさに敏感肌・乾燥肌に不足している成分をまるっと補える効果的なスキンケア設計が肝。


総評&4位に選んだ理由

数々の保湿成分のラインナップに加え、ベタつきやすいワセリンを配合しているのにも関わらず、ベタつきが殆ど感じられず適度な保湿感で日焼け止めを塗った感がまるで無い。初めて使用した時の第一印象が、ケアセラの先行乳液を始めて使用した時の感動と酷似している。

保湿に全振りし過ぎず、バリア機能をサポートしながらみずみずしくなめらかな質感も叶う、非常にバランスの取れた一本。散乱剤フリーなので透明度が高く、首や手足に塗っても服が白く汚れない点もポイントの一つ。デメリットは無い。

ただし、カバー力は皆無であり、あくまでもスキンケアの延長としてUV効果をプラスしたようなアイテム。そのため、カバー力を求める人には向かないが、その点を理解した上で使えば、不満は出ないだろう。個人的には、カバー力のある下地でUVカットが足りないときの“仕込み用”として活躍しそう。軽い使い心地で重ねても負担にならないので、用途に応じた使い分けがしやすいアイテムといえる。

こんな人におすすめ

  • 乾燥肌・インナードライ肌で、日中の乾燥が気になる人

  • 紫外線対策しながら、スキンケア効果も重視したい人

  • 白浮きしにくく、軽いつけ心地の日焼け止めを探している人

「日中の紫外線対策をしながら、しっかり保湿もしたい」という人には最適な一本。特に、乾燥肌・インナードライ肌・敏感肌向けの処方で、日焼け止めによる乾燥が気になる人におすすめ。

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