【質問】人気NARSとシュウウエムラの新作ファンデはどちらがいい?脂性肌に最適なファンデの選び方は?
近年話題となっている人気「NARSライトリフレクティング ファンデーション」、また最近出たシュウウエムラから新作ファンデ「shuuemuraアンリミテッド ケア ツヤ セラム ファンデーション」が登場したが、どう違って何が良くてどちらを選ぶべきなのか。
いつも参考にさせていただいております!おそらく薄肌だと思うのですが、NARSのファンデとシュウウエムラの新作ファンデのどちらを買うか迷っています。この二つの違いや選ぶポイントを比較して教えていただけたら嬉しいです。ツヤ肌が好きなのですが、ツヤ肌を目指すと夕方にはテカリが出たり崩れたりします…。
すぐ崩れるのですっぴんメーカーの下地とパウダーで夏を乗り切ってきましたが(落ちにくかったです、最高!)どうにもシミが隠せなくなってきました脂性肌に良いファンデーションやコンシーラーがあれば教えて頂きたいです
また、テカリや崩れが気になる脂性肌にとって、ファンデーション選びは非常に重要である。
今回はスレッド機能で頂いた読者様からのリクエストに基づき、崩れにくさや仕上がりの質感、肌への負担を徹底比較し、脂性肌に最適なファンデ選びのポイントやおすすめアイテムなどについて以下の流れでお届けします。
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どう違う?NARSとシュウウエムラの成分から見た比較
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NARSかシュウウエムラか。選び方のポイント
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脂性肌に良いファンデーションの選び方は?
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脂性肌におすすめのファンデーションとは
※なお、前半部分はどなたでもお読みいただけます※
買わなくていいもの。やらなくていいものでは、おすすめ!ばかりで溢れかえる美容情報の中で日々、取捨選択に手を焼く私たちが自分のお肌に本当に必要もの・不必要なものを棲み分け最終的に自分のお肌に合った化粧品に辿り着けるよう、自身の経験と成分知識を元に、逆に買わなくていいもの。やらなくていいこと・に焦点を当てた記事をお届けしています。
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どう違う?NARSとシュウウエムラの成分から見た比較
水,(C9-12)アルカン,BG,ウンデカン,トリデカン,ネオペンタン酸イソデシル,水添ポリイソブテン,ジイソステアリン酸ポリグリセリル-2,ポリリシノレイン酸ポリグリセリル-6,リンゴ酸ジイソステアリル,ジステアルジモニウムヘクトライト,グリセリン,塩化Na,合成ワックス,ペンチレングリコール,フェノキシエタノール,(カプリル酸/カプリン酸)ヤシアルキル,海水,水酸化Al,ジャノヒゲ根エキス,クロルフェネシン,EDTA-3Na,ジラウロイルグルタミン酸リシンNa,ヒドロキシフェニルプロパミド安息香酸,塩化Mg,トコフェロール,エチルヘキシルグリセリン,パルミチン酸アスコルビル,オオアザミ果実エキス,硫酸Ba,アスコフィルムノドスムエキス,カカオ種子エキス,ウコン根エキス,アルミナ,クエン酸,ソルビン酸K,酸化チタン,酸化鉄,マイカ
水, ジメチコン, BG, 変性アルコール、 炭酸ジカプリリル、トリメチルシロキシケイ酸、ナイアシンアミド,グリセリン, ウンデカン セバシン酸ジイソプロピル、PEG-10ジメチコン、トリデカン, マカデミア ナッツ油, フェニルトリメチコン, インドデカン、ジステアルジモニウムヘクト ライト, ヒアルロン酸Na、イソステアリン酸ソルビタン、ジポリヒドロキシステアリン酸PEG-30, シリル化シリカ、フェノキシエタノール、ステアロイルグルタミン酸2Na, 硫酸Mg, ビス (PEG/PPG-14/14) ジメチコン、トコフェロール、ツバキ種子油, パーライト, シリカ、安息香酸ベンジル, ベンジルアルコール, リナロール、加水分解コメエキス, リモネン、香料、[+/-] 酸化チタン、酸化鉄、合成フルオロフロゴパイト、グンジョウ、水酸化AI、カオリン
NARSライトリフレクティングファンデーション
NARS
NARSライトリフレクティングファンデーションのベースとなる構成成分は、水、(C9-12)アルカン、BGから始まる。この中でも(C9-12)アルカンという成分は軽くベタつきの少ない炭化水素油系のオイル成分であり、主に製品の伸びをよくし、軽いツヤ感をプラスする役割を持つ。また、BGはベタつきにくくさらっと軽い保湿感を持つ水溶性保湿成分。このベース構成から見ると、さらっとした軽い感触で、べたつきが少なく、肌にさっと馴染む使用感が特徴のファンデーションであることが分かる。
その他には、保湿成分と皮膜形成成分を絶妙に組み合わせることで、みずみずしさとツヤ感を両立させた肌に仕上げる設計がなされており、具体的な保湿成分には水溶性成分であるグリセリンや複数の植物エキスを配合することで、時間が経ってもパサつきにくいなめらかな仕上がりを維持。
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仕上がり: 自然なツヤ感と光を反射する仕上がりで、肌の透明感を引き出す
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カバー力: カバー力は中程度で、肌の透明感を引き出し、気になる部分を自然にカバーしながらも厚塗り感がない軽やかな仕上がり
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保湿成分: 肌を保湿しながらも軽やかなテクスチャで、長時間つけても乾燥しにくい
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主なポイント: 肌本来の輝きを引き出すような設計で、自然なツヤ感を求める人にぴったり。ツヤツヤし過ぎない絶妙なツヤ感かつマットさも併せ持ったセミマットな質感で肌質問わず使いやすいのもポイントの一つ
shuuemuraアンリミテッド ケア ツヤ セラム ファンデーション
一方shuuemuraのファンデーションのベースとなる構成成分は、水、ジメチコン、BGから成る。NARSとの大きな違いは、ベースのオイル成分がシリコーンオイルの一種であるジメチコンを採用している点。ジメチコンは、主に「皮膜形成」や「保護」の役割があり、肌表面に薄い膜を作ることで、化粧品の密着力を高めたり、水分の蒸発を防ぎ、肌の保湿効果を持続させる効果が期待できる。NARSに配合されている(C9-12)アルカンに比べ、特に密着力や皮膜形成効果に優れているため、長時間の化粧持ちや保湿をサポートする効果がより強い。
その他の特徴としては、バリア機能をサポートし、潤いやツヤを与えるナイアシンアミドを高濃度配合しているという点。明確な濃度公開はされていないが、シュウ ウエムラ最高峰レベルで配合ということからナイアシンアミドの効果を十分に発揮できるレベルの濃度が配合されていることが予測できる。また、ヒアルロン酸やグリセリンなどの高い保湿効果を兼ねた成分をプラスすることで肌の内側から輝くようなツヤ肌を実現。
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仕上がり: 保湿性・ツヤ感を持たせつつもシリカやパーライトといった皮脂吸収成分が配合されており、これにより余分な皮脂を吸収し、テカリや崩れを防ぐ効果も期待できる。ツヤッツヤ、というよりはセミマットな質感かつ、時間が経つと程良いツヤ感が出てくるような仕上がり
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カバー力: カバー力はNARS同様に中程度、肌の透明感を引き出し、気になる部分を自然にカバーしながらも厚塗り感がない軽やかな仕上がり
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保湿成分: ナイアシンアミドを始めとしたスキンケア成分が豊富に含まれており、乾燥肌や時間経過によるパサつきを予防したい方におすすめ
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主なポイント: ナイアシンアミドによる美容効果や透明感のある仕上がりに重点を置いたファンデーションで、ほんのりとツヤを出しつつ肌をケアしたい人向け
シュウウエムラのファンデーションは、スキンケア効果の高い成分を多く含んでおり、保湿に優れている反面、皮脂コントロール成分しっかり配合されているため、化粧崩れしにくく、長時間美しいツヤ感が持続する設計となっているのが特徴である。
また、NARSとのもう一つの大きな違いは、シュウウエムラはファンデーションに青色顔料青の(グンジョウブルー )を配合することで、暖色系の光をより多く反射することを発見した。これによって肌トーンの均一化という視覚的な意味でのカバー力も発揮、また透明感を与えることで素肌そのものを綺麗にする効果も期待できる。この技術は、2024年10月14日から17日にかけてブラジルのイグアスで開催された化粧品技術の「オリンピック」とも称される「第34回国際化粧品技術者会連盟学術大会」において、見事最優秀賞を受賞。この受賞によって、シュウウエムラの技術はさらに高い付加価値が認められることとなる(1)。
NARSかシュウウエムラか。選び方のポイント
正直、使用感や仕上がりにおいては個人的に見ると両者共引けを取らない出来と内容であり「どちらが優秀か、おすすめか」というように優劣を付けるのは極めて難しい。
一言で言うなら、NARSは透明感を付与することで素肌そのものを美しく見せる非常にナチュラルな仕上がりが唯一無二、シュウウエムラはツヤと言いつつも崩れにくくテカリも抑えた絶妙なバランスと高機能性が唯一無二。
ナイアシンアミド高配合という優れたスキンケア効果、青色顔料配合技術による付加価値など目に見えた「価値」が盛り込まれているのがシュウウエムラ。だから文脈だけで見るとシュウウエムラの方が優れているように見えるが、NARSの、まるでファンデを塗っていないような素肌そのものが綺麗な人であるという演出・陶器肌感も決して外すことは出来ない。以下に客観的に見たポイントを踏まえた選び方のポイントを綴る。
化粧持ち・持続性で選ぶ
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テカリが気になる肌であるが、ツヤ肌に挑戦したい。テカリを抑えつつ化粧崩れを抑えながらも程良いツヤ感を求めるならシュウウエムラを
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時間経過によるパサつきが気になる、長時間うるおいの感じられる程良いツヤを纏いたいならばNARSがおすすめ
仕上り・質感で選ぶ
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ふわっとテカリを感じさせないなめらかな肌感に仕上げたいならシュウウエムラ
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つるん、と透明感のある陶器肌に仕上げたいならばNARS
肌質・目的で選ぶ
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脂性肌やテカリが気になる肌、インナードライにはシュウウエムラ
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乾燥が特に気になる乾燥肌・敏感肌、インナードライにはNARS
スキンケア成分で選ぶ
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成分の70%以上をスキンケア成分で構成し、肌のうるおいバリア機能をサポートしつつなめらかな肌あたりで敏感肌にも使いやすいのがNARS
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ナイアシンアミド・グリセリン・ヒアルロン酸Naの保水・肌キメ成分を計10%配合しより肌悩みに特化した高いスキンケア効果を発揮するのがシュウウエムラ
結論
肌が薄く、乾燥しておりファンデが浮きやすい、潤いのある自然な陶器肌に仕上げたいならばNARSを推したい。テカリや崩れを抑えつつも適度なツヤ感を求めるならシュウウエムラがおすすめ。なお、カバー力は両者共に大差は無い。